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家づくりの性能と素材の選び方〜性能と素材の優先順位⑩

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みなさんこんにちは。
スタイルアイホームです。

断熱、気密、耐震、窓、外壁や屋根、床や壁の素材。ここまで性能と素材を順に見てきて、どれも大切に思えた方も多いのではないでしょうか。ただ、すべてを最高の仕様にそろえるとなると、予算にも間取りにも限りが出てきます。そこで必要になるのが、何を優先するかという考え方です。最終回の今回は、これまでの内容を暮らしの場面に置き換えながら、優先順位の付け方と、決めるための準備をご紹介いたします。

性能と素材は"暮らしの困りごと"に置き換える

ここまでの9回は、専門的な言葉が多かったかもしれません。しかし、どれもが毎日の暮らしの困りごとに結びついています。断熱、気密、窓は「冬の朝の寒さ」「夏の暑さ」「結露」、耐震は「地震のあとも住み続けられるか」、外壁と屋根は「手入れの手間と費用」、床や壁は「触り心地と汚れの付き方」です。こうして並べ直すと、自分たちが特に気になるのはどれなのかが見えてきます。性能や素材の名前ではなく、困りごとで考えるのが、優先順位を付ける第一歩です。

優先順位は"家族の1日"から決める

困りごとの重さは、家族の過ごし方によって変わります。例えば、在宅で仕事をする方がいるご家庭では、日中の室温の安定が毎日の快適さを左右します。小さなこどもがいれば、床の傷や壁の汚れが気になる場面が増えるでしょう。お年寄りと同居するなら、冬の洗面所や廊下の寒さ、地震への備えが気がかりになります。朝起きてから夜眠るまで、家族がどの部屋で何をして過ごすのかを思い浮かべると、譲れない部分が自然と浮かび上がってきます。暮らしの場面から逆算すれば、カタログの数字に振り回されることもありません。

優先順位をつけるために準備したい3つのこと

1つめは、困りごとの書き出しです。家族それぞれに、今の住まいで不満に感じていることを挙げてもらいましょう。寒い、暑い、片付かない、掃除が大変など、性能や素材と無関係に見える不満でも構いません。重なる部分が、家族共通の優先事項になります。

2つめは、3つの区分けです。書き出した内容を、「絶対に譲れない」「できれば叶えたい」「こだわらない」の3つに分けてください。譲れないものは3つほどに絞ると、迷ったときの判断軸が定まります。

3つめは、担当者への伝え方です。打ち合わせでは、仕様の名前ではなく、困りごとを先に伝えてみましょう。「冬の朝の寒さを、いちばん何とかしたいです」と話せば、その希望に合う提案をしてもらえます。そのうえで、「この3つを優先した場合、どんな仕様になりますか」と尋ねてみてください。

性能と素材は、数字や名前の良し悪しで決めるものではなく、家族の暮らしの中で何に困っているのかから決めるものです。まずは家族で、今の住まいの不満を書き出してみてください。次の打ち合わせでは、その中の譲れない3つを担当者に伝えて、「この3つを優先した場合、どんな仕様になりますか」とひとこと聞いてみましょう。

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