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家づくりの性能と素材の選び方〜性能を上げると費用はどう変わる⑨

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みなさんこんにちは。
スタイルアイホームです。

性能を上げれば住み心地は良くなる。そう聞くと、気になるのは費用ではないでしょうか。断熱を厚くし、窓を良いものにし、耐震等級も上げていけば、建築費はそれぞれ上がっていきます。ただ、「高いから見送る」と「高いほど良い」のどちらも、後悔につながりやすい考え方です。今回は、性能を上げると費用がどう変わるのか、どこまで上げれば十分と言えるのか、見積もりで確かめておきたいポイントをご紹介いたします。

性能ごとに費用の上がり方は違う

断熱、気密、耐震は、同じ「性能アップ」でも、費用の上がり方が違います。断熱は、断熱材を厚くしたり、窓を樹脂サッシにしたりと、材料そのものの費用が上乗せされます。気密は、材料より施工の丁寧さが問われる部分で、手間と確認の分だけ費用がかかります。耐震は、壁の量を増やしたり、骨組みを補強したりするため、費用に加えて間取りの自由度にも影響します。

例えば、窓を大きくしたい希望と、壁を増やしたい耐震の条件がぶつかることもあります。どの性能を上げるのかによって、費用だけでなく、暮らしの条件まで変わるのです。

戻りやすい性能と、戻りにくい性能

断熱と気密は、冷暖房の効きに表れるため、毎月の光熱費という形で少しずつ差が出てきます。ただ、差額が何年で戻ると言い切れるものではなく、暮らし方や家族の人数によっても変わります。耐震は、光熱費のように目に見える形では戻りません。その代わり、地震のあとの暮らしを守る備えになります。

もうひとつ大切なのが、後から変えられるかどうかです。壁の中の断熱材、骨組み、窓の取り替えは、完成後に手を入れるのが難しく、費用もかさみます。反対に、内装や設備は、暮らしながら少しずつ変えていけます。後から変えにくい部分ほど、最初に性能を確かめておく価値があるといえるでしょう。

見積もりで確かめたい3つのこと

1つめは、性能ごとの差額です。打ち合わせで担当者に「断熱を一段上げると、差額はいくらですか」と聞き、窓、断熱、耐震と、項目ごとに分けて出してもらいましょう。「性能アップ一式」とまとめられていると、どこにいくらかかっているのか判断できません。

2つめは、差額で何がどれだけ変わるかです。「この差額で、UA値はどのくらい変わりますか」と尋ねてみてください。第2回でお話ししたUA値や、第4回の耐震等級のように、数字や等級で示してもらえれば、費用に見合う変化かどうかを比べられます。

3つめは、後から性能を上げられるかどうかです。「この部分は、完成後に変えられますか」と聞いて、後から手を入れにくい部分を見分けておきましょう。変えにくい部分に予算を回し、変えやすい部分は後回しにするという考え方もできます。

性能は、上げれば上げるほど良いというものではありません。差額でどれだけ変わるのか、後から変えられるのかまで確かめてこそ、納得できる選び方になります。次の打ち合わせでは、まず「断熱を一段上げると、差額はいくらですか」とひとこと聞いてみてください。

次回は、性能と素材の優先順位についてお話いたします。

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